健康とサプリメントについて

 
お客様がサプリメントを効率よく正しく知っていただき、健やかにすごせるよう「健康」と「サプリメント」について説明致します。
     
     
     
「健康」の考え方
 
幸せな生活を送る上で「健康」はとても大切なものです。

私たちは普段の生活では全く気にしていないのですが、病気になって初めて健康のありがたみを実感したりしますよね。

でも「健康」とは一体どういう状態をいうのでしょうか?
サプリメントをもっと効率よく利用し、理解するためにこの「健康」という言葉をよく考えてみましょう。

日本では「健康」という言葉を使用する時に、自分は「病気」にかかっていなければ健康なんだと考えがちです。

「健康」←→「病気」という反語のイメージが強いですよね。

日本ではこの考えが強く残っており、他の国と比べると病気にかかっていない段階での「健康の維持」という考え方があまり注目されていません。
   
   
  健康とサプリメントについて
 
 
アメリカの健康観「予防が治療に勝る」
 
日本で暮らしていると気がつきにくい他の国の健康観を見てみましょう。

日本は長寿に関しては世界の中でも医療大国ですが本当に「健康大国」なのでしょうか?

日本の寝たきり老人の数はアメリカの約5倍と言われています。

日本の人口がアメリカの約半分であることを考えるとこの結果はまさに驚異的な数字です。
この数字が示すアメリカの健康観と国民意識の背景には、実は今の日本の社会保障費に苦しむ財政負担ととても似ている歴史があります。

アメリカは政情の背景もあり、「健康」に関しての考え方はかなり生活に密着しており、国民意識として定着しています。
よくアメリカで病気にかかると治療費が高額で個人破産してしまうという話を聞いたことはありませんか?
その背景で国民は病気にかからないように「健康の維持」に関しての考えが生活する上で重要な位置を占めており、サプリメント先進国と言われるほどサプリメントの需要が伸びてきました。

1970年代、アメリカの死亡率の一位が「心臓病」で二位が「癌」でしたが一位の「心臓病」だけでもアメリカの経済が破綻しかねないほどの医療費が増大していました。
そこで当時のアメリカ政府はこの財政危機を何とか打開しようと全世界からよりすぐりの医学者や栄養学者を結集して「食事と健康・慢性疾患の関係」についての調査と研究を行い、7年間の歳月と数千万ドルの国費を投入して約5,000ページにも及ぶ膨大な調査報告書「マクガバンレポート(上院レポート)」を作成し、国政として「健康」に対して取り組みました。
(マクガバンレポートの内容に関しては別な機会に書きますね。)
このような財政上の理由があった上でアメリカは「健康維持」という課題に対して国立衛生研究所や国立科学アカデミーなどの政府機関をフルに活用して食に関する疾病予防を研究し、アメリカ国民もこの国策に応えるように健康問題に取り組んできました。

アメリカでは1980年代に「ウェルネス」という健康観が普及しました。
それまでは健康とは「病気でない状態」のことを言い、「ヘルス」という言葉を使っていました。
今の日本の健康観と同じです。

「ウェルネス」は「病気である」「病気でない」という二つの分け方をするのではなく、健康いはレベルがあり、そのレベルを高めていくという考え方です。

「ウェルネス」の考え方が広まると「食生活、飲酒、ストレス管理などの日常の生活習慣をコントロールすることで、健康の質の向上や病気の予防はできる」という認識がされ、医療関係者や健康産業の従事者たちに広く支持されるようになりました。

この流れを踏まえて、現在のアメリカでは「オプティマルヘルス」という新しい価値観が主流となってきました。

オプティマルヘルスとは、心身ともに生き生きとしていて、人間として最高(オプティマル)の健康状態を維持することを意味します。
50歳ならその時点で最高の健康状態に、70歳なら70歳でなし得る最高の状態に、その年齢時点で最高の状態にしておけば次の年代で最高の状態に持続できるという考えです。
たとえば、80歳のときにオプティマルヘルスを実現するためには、40歳、50歳のときにいいかげんな健康状態であっては実現できません。
オプティマルヘルスは人の過去の生き方の延長線上にあるものなのです。
したがって、「若いから大丈夫Jr何の異常もないから大丈夫」と思って、日頃の生活をおろそかにしていると、オプティマルヘルスを実現することは難しくなります。

この「ヘルス→ウェルネス→オプテイマルヘルス」という変化は、ビタミンやミネラルなどの栄養素の摂取に対する考え方をも変化させました。
病気でなければ「健康」という「ヘルス」の考え方では、ビタミンやミネラルは欠乏症にならないだけの栄養所要量を摂取していればいいことになります。
たとえば、2000年にアメリカ連邦政府が改訂した「栄養所要量」では、ビタミンCは男性90mg、女性75mg(いずれも19歳以上)を最低必要量と定めています。
この程度のビタミンCであれば食事でとることができます。
しかし、より高いレベルの健康を保持するためには、栄養所要量以上かっ上限量内でとる必要があるという説があります。
ビタミンCの場合、1,000mg~2,000mgの摂取量がオプティマルヘルスを実現するためには必要となります。
しかし、これだけの量を食事からとることは不可能ですでのサプリメントなどで補う必要があります。

単なる「ヘルス」という考え方を基準にするのであれば、栄養所要量に準じた量を摂取すればこと足りるのですが、人間として最高の健康状態を求めるのであればサプリメント等で摂取することが必要不可欠であり、その健康意識がアメリカのサプリメント市場を成長させることになったのです。
 
 
 
 
サプリメントと薬の違い
薬物療法と補完代替療法
 

サプリメントには健康や美容を維持し、生活習慣病を予防する薬理効果もありますが、薬ではありません。

薬はお悩みの症状や部位に対してその作用を抑えるためにピンポイントで「直接的・科学反応的」にカラダに作用致します。
サプリメントはカラダの中でバランスの崩れた栄養成分を補填してカラダの基盤を改善することにより「間接的・抜本的」にお悩みや症状を癒していきます。

薬はともすれば副作用を伴い、摂取の仕方を間違えると生命にかかわることさえあります。
そのため、医師が処方筆を書き、薬剤師が調合し、説明した後に患者の手に渡ります。
一方、サプリメントは体に不足している栄養素を補充することにより、体の機能を正常にし、病気に対する自然治癒力を高めます。
サプリメントは病気の原因を根本から改善していきます。
したがって、薬のような即効性はありませんが、長期間にわたって摂取しでも、正しい摂取方法をしていれば副作用の心配はありません。

サプリメントは薬ではなく、栄養補助食品であることから人々にさまざまな誤解を与えている面があります。

サプリメントによって「がんが治った」「血糖値が下がって糖尿病が治った」「尿酸値が下がった」などという噂話を聞いて購入したり、広告に書かれているうたい文句に誘われて、つい買ってみる消費者もたくさんいます。
「健康が回復できるなら安いもの」という一心で高額なサプリメントを買う消費者がいることも事実です。
しかし、実際にそのようなサプリメントを試してみても何の効果も得られないことがあります。
その結果、サプリメントは効果のないものだと誤解してしまいます。

サプリメントは薬ではなく食品の範暗に入るため、誰もが簡単につくって販売できることからそのアイテム数も膨大な数にのぼり、商品の質もピンからキリまであり、マーケットは玉石混淆の状態にあるといえます。
つまり、優良なサプリメントもあれば、それこそインチキ臭いサプリメントもあるのです。

また、人の健康に対する不安感につけ入る業者がいることも、また事実です。
サプリメントを購入する消費者側が注意しないといけないことはお薬とサプリメントは異なるものだということを正しく理解することです。

サプリメントは2週間から3か月ぐらい飲み続けて初めて効果が得られます。
普段から健康な人がサプリメントを摂取しでも、体内の免疫力の強化や機能の働きの改善などを顕著に感じとるのは難しいことです。
またサプリメントに頼り切ってもいけません。
自らの食生活の不摂生の改善やストレスの管理を行う事が、カラダのバランスを整えるサプリメントの効果をいちばん発揮することになります。

健やかな生活をすごせるように、栄養に関する知識とサプリメントに対する正しい知識と認識をもってご利用ください。